第一章…男との出会い…

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「この箱には何が入っているのか?」 急に差し出された箱に戸惑い源三は問う 帽子を目深にかぶりマスクをした得体の知れぬ男が答えた 「この箱の中身の…ひんとをやろう…あ…て…みろ」 気味の悪い声だ…マスクをして声がくぐもり聞き取りづらい… 「この箱…では…おさまらぬ…」 そう言うと、男はポケットから何か光る尖ったモノを差しだそうとした それに気づいた源三は恐ろしくなり 「こんな箱いらない!!頼む!命だけは!!」 一目散に逃げ出した が、気づけば周りは壁一面に囲まれていた 「ここは…どこだ?」 どこからか声が聞こえる… 「知りたいか?ならば…ひんとを…」 恐怖のあまり気を失った源三 マスクを取り男は呟いた 「ゴホッゴホゴホッ気絶したのか…お前は命の恩人…金品等をやろうと…箱をあけろと言ったのに…箱の中身だけではワシの気持ちはおさまらぬ…この家もお前に…」
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