第二話 大亀とマイケル・ベイ

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 光の粒子となって霧散した紅いアルティメットストライカーに代わって、サファイアブルーに彩られたフラッシュジャンパーへ。  機動力重視の筐体のため装甲が薄く耐久力は弱いが、その分時速百四十キロで走り、三十メートルの垂直ジャンプをこなすことが可能だ。  その性能を活かしてジャンプで後方へ下がりながら、コマンドルームを開いて武装する。  フラッシュジャンパーの武器は「近接兵器」「ミサイル兵器」「プラズマ兵器」「ボーナスウェポン」の四項目だ。  その中から「プラズマ兵器」から初期装備でもあるプラズマガンを、「ミサイル兵器」からはショルダーミサイルユニットを両肩に装備。  まずは頭部を目掛けてプラズマ弾を撃ち込む。  ドウルルルルルルルルッ!!!  と、独特の銃声を轟かせて発射されるプラズマ球。  プラズマガンから発射された直径十センチほどのプラズマ球体は途中で分裂し、四十発の球体となって大亀の頭部側面にヒットする。  さすがに頭部は甲羅のように硬い訳ではないらしく、緑色の鮮血が飛び散った。  俺はそのまま後方へジャンプで後退しながらプラズマガンを撃ち続ける。 ドウルルルルルルルルッ!!! ドウルルルルルルルルッ!!! ドウルルルルルルルルッ!!! ドウルルルルルルルルッ!!! ドウルルルルルルルルッ!!!     
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