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と、同時に標的の動きを読んで、進行方向の少し先を狙う偏差射撃でグレネード弾を次々と撃ち込む。
双頭の豹が逃げる先々で一足早くグレネード弾が炸裂していった。
そうやって左右で爆発する包囲網によって、自ずと逃げる先は狭められて中央へ寄らざるをえなくなる。
アサルトライフルの弾幕が待ち構える中央へ――
そして運と体力が尽きて一度被弾すると、豹の動きは一気に鈍った。
そこをアサルトライフルで蜂の巣にされ、更にはグレネード弾も受けて盛大に肉片をばら撒くことに。
シールドモニターの隅では、リロードメーターがゼロ表示からフル表示になったことも確認できて、俺は満足感と万能感を噛み締めつつ金髪の少女を振り返った。
「あ、ありがとうございます……!」
木陰から半身だけ出して様子を伺っていた金髪ツインテの美少女は、キラキラとした目で俺を見上げていた――
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