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現在、グイドは監視目的で冒険者ギルドで寝泊りし、通いで恵理の店に勤めている。
「じゃあ、行ってくるぞエリ!」
「店長って呼んで下さいっ」
「悪い! 改めて店長、行ってくる!」
そんな訳で雪がちらつく中、グイドが岡持ちを手に言うと即座にレアンが注意した。年下だが、レアンがこの店では先輩なのでグイドも素直に謝りはする――もっとも、悪気は無いのだが長続きはせず、またレアンに怒られるのだが。
「はい、行ってらっしゃい。転ばないようにね」
「おうっ」
そう言って、恵理はグイドを送り出した。そんな彼と入れ違いに、大浴場帰りらしい客が店にやって来る。それに恵理とレアンは、満面の笑顔で声をかけた。
「「いらっしゃいませ!」」
―終―
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