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帝都を出て、馬車に揺られ――途中で冒険者ギルドの支部で一泊し、翌日の午後グイド達はロッコに着いた。
情けないが、酒浸りになっていた体は馬車で横になっていただけなのに、移動だけで疲れてしまった。外套のフードを目深に被り、宿泊先となる冒険者ギルドの部屋に移動しようとすると。
「あらぁ、本部長、いらっしゃ~い」
「おお、ルーベル。世話になるぞ」
「っ!?」
見た目も声も精悍な男性なのだが、その口から出た女口調がそれを裏切る。ギョッとし、固まったグイドを余所に謎の男とデファンスは平然と言葉を交わしていた。
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