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「親父達は関係ねぇよ」
「世の中的には、子供が馬鹿をやれば年長者が悪く見られるものだ……面と向かってでなくても、あと近くにいなかったり死んだりしていても、それは変わらない。いくらお前さんが聞く耳を持たなくても、そういう大切なことはしっかり教えるべきだったんだ」
説教だと思ったが、自分にだけではなく両親、そしてグイドの周囲の年長者達にも向けられていたのに少し驚く――何をしても、責められるのは自分だけだと思っていたからだ。
「何で……」
「お前さんが、気づいて悔しそうな顔をしたからだ。知らなかっただけなら、教える。それだけだ……さて、疲れただろう? そのままだと風呂でぶっ倒れるだろうから、まずは部屋で休むぞ」
そう言って、デファンスが促してくるのに――グイドは何て言っていいか解らず、けれどとにかく頷いた。
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