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「ってか、飯だけじゃなく……冒険者としても、ババ……いや、あいつは結構、やれるのに。だけど自分を貶す奴なんかそりゃあ、見捨てるよな」
「それもそうだが多分、エリも……そしてお前さんも、本当に欲しかったのは『獅子の咆哮』じゃなかったんじゃないか?」
「えっ……?」
「考えてみろ。まあ、もし理解出来なくても明日、エリと話せば気づくだろうがな」
「は? 明日?」
「とりあえず、酒も抜けたし物も食えるから大丈夫だろう? ルーベルに頼んでおくから、それまでせいぜい悩むんだな」
唐突にとんでもないことを言われ、グイドが固まっていると――いつもの飄々とした笑顔で、デファンスは笑った。
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