嫌だったと気づいてみれば

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「よし」 半熟になったところで火を消し、ご飯の上にスライドさせるように乗せて出来上がりである。店の定番にするにはすき焼き丼同様、砂糖を安定して入手出来るようになってからだが、デファンスとグイド二人に食べさせるなら問題ない。 二人分のそれらに蓋をし、恵理は岡持ちに入れた。そして、彼女が岡持ちの木の持ち手を握ったのを見て。 「いってらっしゃい……頑張ってきて下さい、店長!」 「はい、行ってきます」 応援してくれたレアンに、笑ってみせて――恵理は店を出て、冒険者ギルドへと向かった。
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