どんぶりは優しさで出来ている

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恵理の言葉を遮り、両手で拳を握ってグイドが怒鳴る。 「責めればいいだろう!? お前らが作った『獅子の咆哮』を、俺はぶっ壊したんだからっ……それとも、自分は許すって善人ぶりたいのか!?」 「……逆ギレかよ」 「あぁ!?」 「あんたに押し付けたのは悪かったし、嫌々してたんならパーティー崩壊も仕方ない……だけどねぇ!? ウジウジする暇あるんなら、次にやりたいことを見つけなさいよ……一人で全部、抱え込んで落ち込んで、死にかけるくらいならっ」 それに、と恵理はボソリと呟いた。そして怒鳴り返し、岡持ちから丼鉢とお椀を二人分取り出す。怯むグイドと、黙って成り行きを見守っていたデファンスに、恵理は言った。 「私は、私が作ったものを食べて貰うのが好きなの……さあ、食べてちょうだい!」
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