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しっかり咀嚼してから嬉しい感想を言ってくれるデファンスと、何も言わないし顔は顰めているが食べる手は止めないグイド。そんな二人にお礼を言って、恵理は少し考えて言葉を続けた。
「それは『親子丼』って言うんです」
「『親子丼』? あぁ、鳥肉と卵だからか?」
「ええ」
恵理の言葉に、グイドが嫌そうに口をへの字にする。そんな彼に、恵理は言う。
「……私のこと、前リーダーの愛人とか勘違いしてるのは知ってたけど。私にとっては、もう会えない父親代わりだったの。今まで、何か悔しくてあんたには言えなかったけど」
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