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それから俯き、ボソリと呟いたのにはつい言い返しそうになるが――次いで、続けられた言葉に恵理は笑って答えた。
「それ、どんぶりって料理なんだけど……色んなものをまとめて、美味しくするの。優しく感じるのはきっと、あんたに色々あったからじゃない?」
「っ!?」
「そう考えると、どんぶりって美味しいだけじゃなく優しさで出来てるのね」
自分が優しいとは全く思わないので、恵理がそう言うと――色々限界だったらしく、グイドは泣きじゃくり出した。
これ以上、追い討ちをかけても何なので恵理は黙って泣き止むのを待つことにした。
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