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「えぇ……」
「頼むっ」
思いがけない援軍の登場に恵理は眉を顰め、グイドは勢いを得たように上げた頭を再び下げてそう言った。
……忘れていたがグイドは元々、ルベル出身だった。挫折や失恋で、国に帰られては確かにギルドマスターとしては困るだろう。それを考えるとサムエル達のように、ロッコに留まっている方が良いのかもしれない。
やれやれと思った恵理は、そこでふと空になった丼鉢――ではなく、岡持ちへと目をやった。
「あ」
そして、そこで何かを思いついたように声を上げた。
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