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「女神、悪いことは言いませんから元いた場所に戻して下さい」
「ちょっ、人を捨て犬みたいにっ」
「もっと性質が悪いわぁ。百歩譲って、うちのギルドで馬車馬のように働かせるならまだしも。今までの話を聞いている限り、同じ屋根の下は流石にまずいと思うわよぉ?」
「……俺も。ネェさんに一票」
「俺も俺もっ! いや、師匠の店どころか同じ街にいてほしくないから、帝都に帰すに一票!」
「わたしもよ、サム」
「……私、も。サムに一票」
「そんな……」
「……んー」
口々に言う面々にグイドは何も言えなくなって身を縮め、恵理も困ってしまった。
自分を気遣ってと言うのは解るが、帝都に帰すのは周囲の目を考えると流石に可哀想になる。さて、どうするかと思っていると。
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