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決め事
次の日、話があると日向さんに呼ばれ事務所に行った
「狐憑きには決め事があるんだ。それを1つずつ話すね。」
決め事…そんなのがあるのか
「1つ目は他の狐憑きには触れないこと。例えば、僕に触れたら駄目ってこと。」
「何故なんですか?」
「さっきみたいに狐様には位がある。だから容易く触れてはならないんだ。特に楓鵺君には。(それ以外にもあるんだけれど)」
んー謎だらけだぞ?
「はぁ。それで他は?」
「2つ目は君の家系に関係するよ。僕は知らないけれどとても大切な事が。楓鵺君は小さい頃神社で遊んで怪我をした事はないかい?誰かと遊んでて。」
「あります。でも、その頃の記憶は曖昧で祖母や母などから聞いてます。」
そう。俺には傷がある、それはとても綺麗だと言われる絵のような模様の傷が。
「やっぱりね。その傷を見せてもらっても?」
「…いいですよ。」
上着を脱ぎ服を脱ぐと右の鎖骨下辺りに九尾の尻尾の様な傷が。
「………うん、ありがとう。それは絶対に他の狐憑きの人にバレないように。」
何を言われてるのか、分からなかった。
ただこう答えた
「はい。」
急に眠たくなってきた…
「ごめんね、ちょっと寝てて。」
え?……な…んで………
「緋紅様、やはりこの方が貴方様の…」
「……そうやで。我の…………」
「○○様…失礼致しました。まさかあのお方とは思わず…」
「仕方ないことや…何れ楓鵺は思い出す…。」
ゆらゆら……音のね……君の事を…………思う………〇〇………
なぁ…〇〇って誰…?教えてよ…
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