第一章…迷い…

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 あの人とずっと一緒に居たい…百合は思い悩んでいた…そろそろ実行に移すべきか…否か…  百合には好きな男がいた。同じ会社の上司だ。つきあってもう3年にもなる。 「仕事がやりづらくなるから」 と上司の弘也が言うもんだから、周りのものには内緒にしてのつきあいだった。  その弘也が「結婚するらしい」と2週間前に同僚から聞いた。 私以外の人とだ。 もちろん問い詰めた。 「社長に縁談を勧められて断れなかった!相手を愛してなどいない!好きなのは百合だけだ!!」  開いた口が塞がらなかった。 私が長年愛してた男はこんな奴だったのかと… あぁそうですかと簡単に許す程、私は人間ができていない。 若い貴重な時間、出産へのリミット、将来あなたとの夢を見たこと… まだどこか他人事のようで涙も出なかった。 百合は殺人計画を練った。 将来弘也と一緒になれないのなら未来に意味はない さぁ誰をコロセバイイノカナ… A・弘也 B・結婚相手  選択A弘也 弘也がこの世から居なくなれば、私は彼をいつか忘れる事ができるかもしれない…  そう考えただけでようやく涙が出た。 こんな裏切りなんて絶対許せないはずなのに、それでも私は弘也を愛している事に気づいた。 あの人が居なくなるなんてダメ!!耐えられない!!  選択B結婚相手 私には知らない人…だけどこの人を殺せば、弘也は私に返ってくるに違いない…だって彼は私だけを愛しているのだから… 相手を殺しても、また弘也に縁談の話がキタラ? 社長を殺そうか… 百合は少しおかしくなっていた… 決めた… 弘也の結婚式までもう日がない… 早く…実行に移そう… 数日後… 百合は仕事を辞めた 「あんな簡単に裏切る男、結婚相手はきっと今に不幸になるわ」  そう…呟いた…かわいそうな自分の心を殺して…
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