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あの人とずっと一緒に居たい…百合は思い悩んでいた…そろそろ実行に移すべきか…否か…
百合には好きな男がいた。同じ会社の上司だ。つきあってもう3年にもなる。
「仕事がやりづらくなるから」
と上司の弘也が言うもんだから、周りのものには内緒にしてのつきあいだった。
その弘也が「結婚するらしい」と2週間前に同僚から聞いた。
私以外の人とだ。
もちろん問い詰めた。
「社長に縁談を勧められて断れなかった!相手を愛してなどいない!好きなのは百合だけだ!!」
開いた口が塞がらなかった。
私が長年愛してた男はこんな奴だったのかと…
あぁそうですかと簡単に許す程、私は人間ができていない。
若い貴重な時間、出産へのリミット、将来あなたとの夢を見たこと…
まだどこか他人事のようで涙も出なかった。
百合は殺人計画を練った。
将来弘也と一緒になれないのなら未来に意味はない
さぁ誰をコロセバイイノカナ…
A・弘也
B・結婚相手
選択A弘也
弘也がこの世から居なくなれば、私は彼をいつか忘れる事ができるかもしれない…
そう考えただけでようやく涙が出た。
こんな裏切りなんて絶対許せないはずなのに、それでも私は弘也を愛している事に気づいた。
あの人が居なくなるなんてダメ!!耐えられない!!
選択B結婚相手
私には知らない人…だけどこの人を殺せば、弘也は私に返ってくるに違いない…だって彼は私だけを愛しているのだから…
相手を殺しても、また弘也に縁談の話がキタラ?
社長を殺そうか…
百合は少しおかしくなっていた…
決めた…
弘也の結婚式までもう日がない…
早く…実行に移そう…
数日後…
百合は仕事を辞めた
「あんな簡単に裏切る男、結婚相手はきっと今に不幸になるわ」
そう…呟いた…かわいそうな自分の心を殺して…
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