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4.
「なっ、なにっ、深夜にレコーディング?!」
突然かかってきた電話はマネージャーの山中くん。
「それが、市村さんが『今やないととれへん!』とか言い出しまして…。」
むっくんは天才肌やから突然思いついて忘れんうちに、って言いだすのは活動始めた最初の頃からあった。
でもな、今はあかん。
前までなら『むっくんの阿呆』くらいに思って出かけれててんけど。
この子はまた俺がいない夜中、ここで泣くんやろうか。
それを考えたら俺はいくらむっくんを『阿呆』と心の中で恨んでも出ていきたくない。
「…めい、一緒に行こ。」
結局俺はめいを一緒に連れて行くことにした。
明日は土曜日やし。
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