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「なっ、なにっ、深夜にレコーディング?!」 突然かかってきた電話はマネージャーの山中くん。 「それが、市村さんが『今やないととれへん!』とか言い出しまして…。」 むっくんは天才肌やから突然思いついて忘れんうちに、って言いだすのは活動始めた最初の頃からあった。 でもな、今はあかん。 前までなら『むっくんの阿呆』くらいに思って出かけれててんけど。 この子はまた俺がいない夜中、ここで泣くんやろうか。 それを考えたら俺はいくらむっくんを『阿呆』と心の中で恨んでも出ていきたくない。 「…めい、一緒に行こ。」 結局俺はめいを一緒に連れて行くことにした。 明日は土曜日やし。
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