不『運』な放課後

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   「―――!」  誰かの叫び声が聞こえた。校舎から駐輪場まで向かって歩いている時だった。今はまだ夜と呼ぶには早い時間帯だが残っている生徒はあまりいない。いるとすれば精々すぐ隣のグラウンドにいる熱心な運動部くらいだ。叫び声もそこから届いた。僕は気になって足を止め、そちらに目を向けた。  直後、僕の目の前になにかが降ってきた。大きな音を立てて砕け散ったそれは巨大な照明器具だった。元は暗くなっても活動できるように設置されていたのだろう。それが今では鉄くずとガラス片になり果てている。   ああ、まただ・・・  
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