第參章☆魔王剛臨

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「ふふふ・・・・私の掌で皆また励んでいる様だな」 すると皇居正門の橋に、 真っ直ぐ黒い人影が向かって来た。 「あっ!あいつは北一輝!?」 「おのれ!標的怨霊の群れで足止めしている隙にか!」 「じゃあ私が出るわ」 「我にも行かせてくれ」 中距離武器を使う、 暗行と萩軍曹が前に出る。 北一輝は中華とロシアが混じった様な、 如何にも魔王と言った漆黒の甲冑を纏い、 両手に太い大剣二振りを握り、 毛皮のマントを靡かせている。 「貴様何だその動き辛そうな格好は? 学者の貴様がそんな大業物使えるのか?」 「地獄で学んだのだ!学者だけに!」 「地獄は反省するとこでしょ!」 まず暗行が鎖鎌の分銅を投げ付けると、 北一輝は左手の大剣を振った。 すると何と! 「国体斬!」 剣圧で分銅も鎖も砕け散ったのだ。 「そんな!人間が斬撃を飛ばせるなんて!?」 「ふははは!溢れる荒魂を飛ばすから、 原理は死神のとは違うがな!」 「剣圧割りなら任せよ!」 萩は軍刀と鎌で、 器用に北一輝が飛ばす斬撃を割って、 間合いを詰める!
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