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「ふふふ・・・・私の掌で皆また励んでいる様だな」
すると皇居正門の橋に、
真っ直ぐ黒い人影が向かって来た。
「あっ!あいつは北一輝!?」
「おのれ!標的怨霊の群れで足止めしている隙にか!」
「じゃあ私が出るわ」
「我にも行かせてくれ」
中距離武器を使う、
暗行と萩軍曹が前に出る。
北一輝は中華とロシアが混じった様な、
如何にも魔王と言った漆黒の甲冑を纏い、
両手に太い大剣二振りを握り、
毛皮のマントを靡かせている。
「貴様何だその動き辛そうな格好は?
学者の貴様がそんな大業物使えるのか?」
「地獄で学んだのだ!学者だけに!」
「地獄は反省するとこでしょ!」
まず暗行が鎖鎌の分銅を投げ付けると、
北一輝は左手の大剣を振った。
すると何と!
「国体斬!」
剣圧で分銅も鎖も砕け散ったのだ。
「そんな!人間が斬撃を飛ばせるなんて!?」
「ふははは!溢れる荒魂を飛ばすから、
原理は死神のとは違うがな!」
「剣圧割りなら任せよ!」
萩は軍刀と鎌で、
器用に北一輝が飛ばす斬撃を割って、
間合いを詰める!
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