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「DIEキィィィィックッッ!」
勢いのまま放たれた渾身の跳び蹴りが、既に使い物にならないマグナムさんの股間を潰す、抉る、砕き抜く!
「覚えておけ。マグナムは銃ではない。銃弾の種類だ」
ヒーローの教えを受け止め、怪人は跡形もなく爆散。
「さ、そあらくん急ぐのだ、まだ間に合う!」
「わかってるわよ。変身! プラネットラブエナジー、チャージングッ!」
叫んだ私は一瞬だけ裸になるけど、コズミックパクトから迸る謎の光で大事なとこは隠されながら変身完了。
大きなお友だちのみんなゴメンね!
「瞳のキラめきビッグバン!
ギャラクティカウィッチ・ぷらねたん!
キミの心にドキドキスター散りばめちゃうぞ☆」
ステップ踏んで、ワンツースリー。星型のティアラを頂く。翼持つステッキが現れる。白銀のツインテールがなびき、目に痛いほどフリル増し増しの、蒼いドレスのミニスカートが揺れる。カメラ目線でウインクばちっ☆
狂おしいほどに決まった。
気持ちいぃ。よだれ出た。
「名乗りはいい! あっ見ろ、作業員さんが」
遥か向こうの集積場所で、全てのゴミを運び終わった作業員さんが、収集車に乗り込もうとしてる!
「させるものかよぉーっ! ゴミ袋さん達よおねがい、ミサイルのごとく作業員さんに突っ込んでーっ!」
乙女の祈りが宿る全てのゴミ袋(計四個)は、眩しい輝きを纏って、言葉どおりに動いた。
もちろんあとで怒られました。
◇ ◇ ◇
みんなもゴミは余裕をもって出そうね!
ぷらねたんとの約束だぞ☆
「キミが言うな!」
いたっ、いちいち叩かないでよオッサン、むきー! あ、でも朝ご飯美味しいから別にいいや、えへへっ☆
「ところでずいぶんのんびりしてるが学校はいいのか」
むん? 私ガッコなんか通ってないよ?
「えっでもJCって……」
ジャパン・カップ(※2)大好き女の略でJ・C。
「まっぎらわしい! てゆーかギャンブルはやめろ!」
はしれーはしれーコー〇ロー♪
「マキ〇オーですらないだと? キミいくつなんだ?」
知りたいか? ん? おぉん?
つづく
(※2)訳注:J・C=ジャパンカップ。毎年十一月の下旬、東京競馬場にて開催される国際招待GI競走。
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