一コマ目「たいへん☆ もっさいオヤジが私の部屋に!?」

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 じゃ~そゆコトで、と構わず歩を進める私。 「待たぬか! 貴様ァ、今まさに怪人が悪事を働こうとしてるのにそーゆーコト言う? ならば教えてやろう、東京都の名物って何と問われて即答できる人がそんなにいないのは……実は俺様の仕業だっ!」 「へーそうなんだ」 「待てっつの! ええい、かくなる上は、俺のカラダのいったいどこがマグナムなのか見せてやろうぞぉっ!」  そう叫ぶやいなや、スコープマグナムさんはトレンチコートの前をはだける。内に隠されていたメタリックな装甲板ボディがむき出しとなり、その下半身には黒々とギラつくぶっとい銃身がそそりたっているではないか。  うぇっ。  名前聞いた時点でなんとなく予想できてたんだけど、それでも私はひいた。  だっていくらなんでもこんな低俗な下ネタ、朝っぱらからぶっぱなすワケないと思うじゃんか!  良識ある大人ならさ! 「ちょっとあんた、そんなんで日曜日の朝に出演できるとでも思ったの? 小さい子も観てるのよ?」 「うるさい食らえ! たぶん観てない!」  思わず立ち止まったのがいけなかった。  そいつの銃口が轟音と共に跳ね、私の胸に重い衝撃が響く。お優しい事に、撃ち出されたのは実弾じゃなくてペイント弾なんだけど、それでもじゅうぶん痛い。私はたまらず後ろに倒れ込んで、ゴミ袋を落としてしまう。
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