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「グワハハ! どうだ俺のモノは。一発目は威嚇、次は実弾を使う。ただでさえ薄い胸に風穴開けられて、これいじょう寂しくしてほしくなくば素直に人質となれ!」
カッチーン。
ぶちギレた私は弾かれるように起き上がり、懐に手を伸ばす。もう許さん、ドキドキスター散りばめちゃる。
「墓石は用意したんでしょうね粗○ン野郎!」
「生命保険も入ってる」
「準備が良いこと! 行くわよ変身! プラネットラブエナジー、チャー、ジ……?」
ポーズを決めても何も起こらない。
手の中のものを見る。それは、バックル部分に何かとごてごてしいギミックや出っ張りの多い、変なベルト。
変身アイテム間違えた~!
てゆーかこれアイツのじゃんか! 焦って飛び出してきたから、よく確かめもせず持ってきちゃったんだ~!
「プラネットラブがどうした? んん? 言ってみろ、天野そあら!」
「うっさいわねぇ~! 変身って失敗した時がいちばん恥ずかしいんだからやめてよ!」
余裕の笑みを浮かべてじりじり歩み寄ってくる怪人。やばい。冷や汗が滲み、肩が震える。
「変身できぬなら貴様はただのひ弱なJCよ。グフフ、どうれ、さらう前に色々と放送できない事してくれる」
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