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伽羅は標準をファミリー達に向け引き金を引く。
瞬間巨大なエネルギー弾が筒から発射され、ファミリー達を拠点ごと吹き飛ばした。
「うおー、そのバズーカかっこいいなぁ!」
「そうじゃないでしょこのバカ! 伽羅もそんなもの一体どこに隠してたのよ!」
「あら、ルージュちゃん、胸の谷間には四次元ポケットなのよ?」
「どう考えてもアンタの体よりでかいじゃない、そのバズーカ!」
「そっか、ルージュちゃん胸が小さいから……」
「アタシが先に殺してやろうか!」
「まぁまぁ、ほら敵の人数も減ったみたいだし」
バズーカによって舞う土煙が晴れると、ボスであるジキルとその弟であるハンドが立っていた。ジキル自身の棍棒を盾に、ハンドは自分の部下を盾にして爆風から身を守っていた。
「小癪なマネをするじゃねえかクソガキ共」
「女子供って油断してたわけじゃねえが……三対二だぜ兄貴」
「問題ねぇだろう?」
「ああ、そりゃそうだな兄貴」
盾にしていた部下を放り投げるとハンドは剣を抜き、一歩ずつカズ達へと近づいていく。
「ダガーを倒して図に乗っているようだが、精々不意打ちか姑息な手でも使ったんだろ」
そしてハンドは空叩く跳躍し、剣を振りかぶる。
「オークファミリー一の剣士、このオーク・ハンドがお前達の首を切り落としてくれる」
自分の落下速度に、剣を振るエネルギーを足したハンドの剣。
その切先をカズに向け振り下ろした瞬間、ハンドの剣はルージュによって止められた。
鍔競合う二人の剣が火花を散らす。
「同じ剣士だし私が相手しておいてあげるから。アンタはさっさとあいつ倒してきなさいよ」
ハンドから目を離さず、ルージュはカズに声をかける。
「おう、わかった!」
カズはハンドの脇を通り過ぎ、ジキルと五メートルほどのところで向かい合う。
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