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カズとルージュの乗った船が発進後、しばらくするとオートパイロットモードへと変わり、ルージュはカズへ説明をする。
「まぁ船長の話もろくに聞かず飛び出してきたんだろーし、これから向かう星について、私がある程度の説明をしてあげるから。よくきくよーに!」
「はい!」
「返事はよろしい。じゃあカズ『星の石』のことは覚えてる?」
「…………まぁ」
「覚えてないのね、じゃあそれを含めて説明します」
ため息をついてルージュは話を続ける。
「『星の石』ってのは簡単にいうとエネルギーの結晶体。星のエネルギーが固まった物って言われていて、私達のように宇宙で暮らす人たちには無くてはならないエネルギー源なのです。例えば私達が今乗っている船も『星の石』を使って動いているし、強い兵器とかもだいたい『星の石』を使っているわ」
「ふむふむ」
「で、まぁ私達海賊でなくても欲しがるこのレアな石、それを発掘して売りさばいている星が今回見つかりました。しかもその星は、どの海賊のシマにも入っていなくて、だけどいろんな海賊のシマと隣り合っている。だから皆手を出しづらいの」
「なるほど!」
「今回の任務はその星を視察に行って、ほかの海賊達がツバつけるまえに私達がある程度様子をみてそれを船長に報告する。これがミッション」
「なるほど、じゃあその星にゲロ吐けばいいんだな!」
「ツバつけるの所を拾ったの? まぁ小難しい話が理解できないのはいつものことだし、まぁいっか。とにかく後が面倒になるから絶対に暴れないこと! わかった?」
「暴れない! わかった!」
「毎度返事はいいんだけどねぇ、まぁいいや。ご飯食べよ。あんた何食べたい?」
「恐竜の肉!」
「あんな筋っぽい肉よく食べるわね、じゃあ作っとくから待ってて」
「はーい!」
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