1話

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 言われるがままルイス用心棒に連れられ、ビルの裏側の荒野へ出る。  するとそこにクラウスは居た。 「ク、クラウスさん!」 「だから嘘は言ってなかっただろ?」 「はい、ありがとうございます! 用心棒さん」  用心棒に深々と頭を下げ、ルイスはクラウスの元へ走っていく。 「クラウスさん! 僕やりました! 『星の石』を見つけることができました!」 「少年、いやぁおめでとう。君が頑張っているのは知っていたからね」 「はい宇宙に行きたいという一心でここまで頑張ってきました!」 「そうか宇宙か……そういえば少年、一つ聞いておきたいことがあるのだが、少年は宇宙に旅をしたいのか、それとも宇宙に住みたいのかどちらだい?」  問われて少し悩む。  孤児として育ち、一人でずっとあの穴から宇宙を夢見て生きてきた。  カズやルージュを見て憧れは確信に変わった。 「僕は宇宙に住みたいです、僕は宇宙で生きたいです」  その答えを聞きクラウスは顔に影を落とす。 「そうですか……なら、しかたがないですね……」  そしてクラウスは――言葉を終えると同時に――銃を構え――引き金を引いた。  だが銃弾はルイスのほほを霞めて後ろにある巨大な岩を砕いた。 「やはり『星の石』を核にした銃は威力が違いますね、しかしこの反動はいかんともしがたい。威力が良いだけにこの反動が惜しいですね」  ほほを流れる血に触れてルイスは血の気が引いた。 「……クラウス……さん?」  自身の置かれている状況を理解し表情に戦慄の色が走る。 「なんで、こんなことを、冗談なんですよね?」 「いいや、冗談などではありませんよ。まったく困ったことに、報酬を与えるのは社会としても会社としても当然なのですがね、しかし君達を宇宙に住まわせるというのは、いささかコストが高すぎるのですよ。まぁ最初は私も真面目に報酬として、宇宙の永住権を与えていたのですが途中から気づきましてね」  クラウスは再び銃を構える。
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