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連れて来られた部屋には、私と同い年くらいの男の子がいた。
たぶん、七歳か八歳くらいだろう。
仲間がいて少しだけほっとする。
「仲良くするのよ」
女はそう言うと、男の子の頭を撫でて扉を閉めた。
「こんにちは」
そうっと挨拶すると、冷たく睨まれた。
私は男の子から少し離れたところに座って、めげずに話しかけた。
「あなたは、ここの家の子?」
返事はない。
「それとも、誘拐されたの?」
やっぱり、返事はなかった。
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