誘拐犯の部屋で

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「いつからここにいるの?」 「家はどこ?」 「帰りたくないの?」 「ごはんはもらえる?」 いくら質問しても、男の子はじろりと睨むだけだった。 女は一人暮らしのようだった。 朝と晩には女が扉を開けて、ごはんをくれた。 餓死させられることはなさそうだったが、食欲はわかなかった。
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