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いつ殺されるかとびくびくしていたが、殺されないまま三日が過ぎた。
パパもママも悠斗も、きっと心配している。
夜も眠れていないかもしれない。
いつもくるまるふかふかの毛布を思い出して、泣きそうになった。
「また残してる。こんなちょっとしか食べなかったら、弱って死ぬよ」
朝のごはんが晩まで残っているのを見て、女が言う。
心配するくらいなら家に帰してほしいと言いたかったけど、女の機嫌を損ねるのが怖くてじっと黙っていた。
女はため息まじりに部屋を出て行った。
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