本当の夏

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昼休み。 いつものごとく、4人で机を囲んでご飯を食べていると、「そういえば…」と前置きをしてから、伊織が聞いてきた。 伊織「夏休み何処かに皆で行く?」 もう7月上旬。 そんな話が出ても自然だった。 最初に口を開いたのは未月だ。 未月「海。タコ狙い」 奏「同じく海」 未月「あ、やっぱり?」 奏「私は鯛狙いかな」 ふと理羽を見ると、思案顔をしていた。 どうしたんだろうか。 すると、ふと顔をあげ、私と未月の顔を一瞥したあと。 理羽「未月、そーさん。そういうことじゃないと思う……」 と言った。 未月·奏「「え?夏休みの話じゃないの?」」 思わずそう聞きかえす。未月とハモって。 理羽「え?」 伊織「夏休みの話だよね?」 理羽と伊織はキョトンとした顔をした。 あれ?違ったかな? 考えていると、未月も同じ事を思ったらしく、私に聞いてきた。 未月「そうだよね?奏」 奏「今年、海釣り何メインにするかの話だけど。一緒に魚釣り行く予定もあるし」 とりあえず私達の話してた内容について、大体のことを言う。 伊織「楽しんできてねー」 理羽「へ?勘違い私だけ?」 ………成る程。理解した。 奏「大体、イベントに鯛いないから」 理羽「そうだっけ?」 奏「おったら狙いにくいじゃん」 結論。 理羽さんが魚釣りの話をFSOのイベと間違えていた。
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