第四章 人ならざる者たちの宴(というか漫才)

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「……あのなE.E.、警察ってところは、個人プレーヤーは必要としてないんだ。  皆が一丸となって事件解決にあたる――特に、ここ重犯罪課はそれがもっとも重要視される。  新米の小童のくせに、おまえの行動は目に余るものがある。そしてだ。俺は来年3月で勇退する。  だからそれまでに、この組織をさらに秩序立った確固たるものにしておきたい。  ……この際だからはっきり言おう、おまえのように勝手をするヤツはこの課には不要なんだ」  淡々とした語りだが、副島の強い決心が感じられる。E.E.もボー警部補も思わず息を飲んだ。 「よって、エヴァン・ユーイン・ニコラス刑事、おまえには本日をもって、新宿警察重犯罪課を辞職してもらう。  代わりといっては何だが、おまえの身柄はとある非公認組織に拾われた(・・・・)。  良かったな。ちなみに諾否の選択権はない。いやなら警察組織そのものをクビにする…………お待たせしました。どうぞ、お入りください、霧崎DFD副局長(Department of Final Deathティニー:デパートメント・オブ・ファイナル・デスティニー=最終死局)」  …………Destiny(宿命)の綴り、間違ってない? 支局の〝し〟は、その字じゃないよね?
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