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「それに」
「それに?」
「あぁ、それに、今更、この家、買わないって言ったら、このハゲが可哀想だ」
「な、なんで、ハゲが可哀想なんですか」←(もはやハゲだけになっている)
「死んでも家に憑りついて、この家が売られる事を阻むってことは、この家を他人に渡したくない何か、理由があるからだろ」
「ま、まぁ、それは、そうかも知れないけど」
「忍は霊媒師を呼んで、ハゲを除霊をしようとした、まぁ、普通ならそれが順当だ。でも、俺は、ハゲが納得いくまでここに居ればいいと思う」
「ええーー!相手、幽霊なんですよ!」
「分かってるよ、でも、どんな辛い事が有ったのか俺にはわからねぇけど、死ぬほど辛い事が有って、そんな辛い思いをして、死んでもここから離れられないってんなら、気が済むまでここに居させてやりたい、だから、俺がここを買おうと思う」
「お、折島さん・・・」
「俺は、なんか、それが真っ当なんじゃねぇかと思う、変か?」
「ううん、変じゃない、折島さん、カッコいいと思う」
「おいハゲ!忍も同意してくれた、気が済むまでここに居ろ」
「・・・」
ブッシャァァァァーーーーー!
ブッシャァァァァーーーーー!
ブッシャァァァァーーーーー!
ブッシャァァァァーーーーー!
「キャアァァァーーー」
「こらぁぁーー!それはやめろーー!水道代がもったえねーーだろうがーーー!」
(そ、そっちかぁぁい)
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