君は自称魔法少女

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 さすがに何をしているのか気になった僕に、まりんはテラテラと安っぽく光るセーラー服に身を包み、真面目な顔でこう言った。 「実はまりんは正義の味方なんだりん。世界を守らなくちゃいけないりん」  僕はそれを見て思った。  あ、こいつたぶんアレなんだ。  なんて言ったらいいか分からずに口をぱくぱくさせる僕にまりんは実にいい笑顔を見せてくれた。 「心配無用だりん! こう見えて、まりんちゃん魔法少女だから強いんだりん! 昨日もちゃんとダークファントム倒したんだもん、えっへん!」 「あそうなんだ。……それはその、おつかれ?」 「分かったら、そうちゃんはおうちで大人しくしてるりん。夜はダークファントムが出るからあぶないりん」  いやいやあぶないのはお前の頭だよ。  そんな僕の心の声も空しく、まりんはツインテールの髪をなびかせて夜の街へと走り出していった。
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