エピソード①神々の誕生

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【はじめの神々】  天と地がはじめてふたつに分かれたとき、高天原(たかあまのはら)に現れた神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。つぎに、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)。つぎに、神産巣日神(かみむすひのかみ)。この三柱(みはしら)の神は、皆、「独(ひと)り神」となって、身を隠されました。  つぎに、国がまだ生まれたばかりで、浮いた脂(あぶら)のように、海月(くらげ)のごとく漂っているとき、葦(あし)の芽のように萌え出ずるものから現れた神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)。つぎに、天之常立神(あめのとこたちのかみ)。この二神もまた、独り神となって、身を隠されました。  このくだりの五柱の神は、天の神の中でも特別な神です。
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