【星☆海 古事記】堕ちた天使の子守唄・特別篇

エピソード①神々の誕生

【「ひ」の意味】
　では、「日・ひ」を、どう読み解くか、それが、ここでやってみたい推理です。
「え？　推理って、ただ『ひ』という言葉を推理するの？」
　そう思われるでしょうか。では、どういうふうに推理するか、実際にやってみます。
　まず、「ひ」が、「日」という漢字に充てられていることに注目します。漢字の「日」は、現在、私たちが使う意味では「お日様」の「日」です。つまり「太陽」や「太陽の光」を「日」と呼んでいます。すごく単純に言い切ってしまえば、『古事記』に記される「日」も、我々が使う「日」すなわち「太陽」という解釈ではダメなのでしょうか。
「ひ」には「火」という漢字も充てられますが、「日」と「火」に共通しているのは、
①明るく光るもの
②熱を放つもの
ということです。ですから、まずここでは、「ひ」を、「明るく光り、熱を放つもの」として理解してみます。