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また、このあとで出てくる神に、男神であれば「ひこ」、女神であれば「ひめ」と名につく神が多く登場します。現在の漢字の使い方で言えば「彦」「姫」ということかと思います。『古事記』では、この「ひ」には「比」という漢字が充てられることが多いのですが、そもそもその意味は「日・太陽」だったとは考えられないでしょうか。「ひこ」は「日の子」であり、「ひめ」は「日の女」ということです。「太陽」や「火」といった「明るく光り、熱を放つもの」である「ひ」は、同時に「感謝・敬意・畏れ」の意味をこめた神聖なものであり、それが、神々の名へと展開していったのではないかと、私は推理してみたのです。
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