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いったい、私はここで何を語ろうとしているのでしょうか。それは、「音」が「意味」を持つようになることの不思議です。
我々はどうしても「文字的な感覚」で、こうした「音と意味」を定義づけようとします。しかし、私たちがいま思い描こうとしているのが、まだ文字を持つより以前の日本人であり、言語が持つ「音」だけで「意味」を伝え合っていた人々であることを、時々、思いだしておきたいのです。そこには、ひとつの「音」に対して、我々が思いもよらないような「意味」のひろがりや連鎖があったかもしれないし、それは、神話の意外なところに反映しているかもしれません。
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