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【サンタ・クロースの笑い声】
ではここで、いったん「日本」から離れてみます。
皆さんは、サンタ・クロースは、「HO―HO」と笑う……という話を聞いたことはあるでしょうか? 仮に日本語に充てれば「ホー、ホー」や「ホゥ、ホゥ」という音になるでしょうが、ひとまず「ホー、ホー」と読んでおきます。ひろく欧米の文化圏では、伝統的に、サンタ・クロースは「HO―HO・ホー、ホー」と笑う、ということになっていて、そうしたことのあらわれとして、カナダの郵便局にはサンタ・クロース宛ての手紙を受けとって返信するサービスがあり、その郵便番号は「H0H 0H0」とされています。
サンタ・クロースは「HO―HO・ホー・ホー」と笑う……そうした「感覚」というのは、その「文化」のもとで生まれ育った人にとっては「当たり前」のことで、わざわざ考え直す必要のないものでもあります。ところが、最近になって、オーストラリアのショッピング・センターでは、サンタ・クロースに扮した店の人に「HO―HO」と笑うことを禁止した、ということがニュースになり、ちょっとした話題になりました。そのショッピング・センターによれば、どうも最近のオーストラリアの子供は、「HO―HO」と笑うと、「怖い」と感じることが多いそうで、それで今後は、「HO―HO」はやめて「HA―HA・ハハ」と笑うよう指導するとのことです。
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