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月渚「で? ほかの神様のことは?」
クマ「そうだな。宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)は、『葦(あし)の芽が萌え出ずるように』と書いてあるから、植物の生命力や成長力を神格化した神。天之常立神(あめのとこたちのかみ)は、『天に立ちそびえる、不動の神』といったところだろうか」
亜美「あのお、『独(ひと)り神』というのは、どういう意味なんですか?」
クマ「配偶者、つまり、夫や奥さんをもらわず、独りでいる神と理解されている」
月渚「じゃあ、奥さんやダンナさんをもらう神様もいるの?」
クマ「うん。このあとで七柱の神々が現れるのだが、その最後の二神が、有名な、イザナギノミコトトと、イザナミノミコトで、夫婦の神とされる」
月渚「じゃあ、すこしは身近かな話になってくるかな?」
クマ「だいぶ話が具体的になるからね。つづきは、そのイザナギとイザナミの話からはじめることにするよ」
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