エピソード②イザナギノミコトとイザナミノミコト

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【国つくりのはじまり】 (混沌とした世界に)すがたを現した五柱の神々は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の二神に、「この漂える国を治め、つくり、かため、かたちを整えなさい」という命(めい)をあたえ、「天(あめ)の沼矛(ぬぼこ)」という矛(ほこ)を授けて、その仕事を二神に委ねました。伊邪那岐命と伊邪那美命は「天(あめ)の浮橋(うきはし)」というところに立って、矛を海におろし、海の水を「こおろこおろ」にかき混ぜました。矛を引きあげときに矛のさきから滴り落ちた海の水が、重なり、積もって、島になりました。この島を「淤能碁呂島(おのごろじま)」といいます。
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