罪深き者の不安

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先へ進むと“壱”の文字が彫られ、朱の塗料で埋め込んだ黒い扉から始まり、それは“弐”、“参”と続き、その隣の“肆”と木札の文字が合致する。 「おい、老婆心から一つだけ教えといてやる。くだらねぇことは考えるなよ。」 研次に向き直って彼は念を押すように言った。 「くだらないことって・・?」 「すぐに分かる!難しいだろうが・・まぁ、しっかりやれよ。」 時間切れとばかりに官吏は木札を扉の金具に差し込み、それを引き開けた。 研次は背中を押され、つんのめるように部屋に入った。 image=509527151.jpg
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