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「あの!・・閻魔大王・・さんに裁かれるんですか?」
膨らむばかりの不安を緩和させたい気持ちに辛抱できず、研次の口が開く。
官吏が取り合わなければそれまでだが、研次は縋(すが)るような思いでそれを実行した。
彼が応じてくれればその内容が自分の想像通りだったとしても心の準備はできる。
それにどのみち相手のあることなら交渉に入る前に少しでも情報を引き出したい。そんな意味もあった。
「ほう、そういうのが好みか!?でも残念だな。そんなもんはいねぇ。担当は人格者揃いだが・・まぁお前の態度次第じゃもっと怖いことになるかもな。」
官吏は一笑してそれに答えた。
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