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「こ・・・・これは?」
ジョージは何かを言おうと口をパクパク動かしていたが・・・・
目を開けたまま
脱力した・・・・
「ジョージ!」
ボーイの服を着たアンドロイドがわずかに動いた。
その手元には、ジョージの物と思われる拳銃が置かれている。
このアンドロイドはまだ死んでいない。まさか、俺を狙うのではないだろうか?
ジョージにもらった銃を構えながらベッドに一歩ずつ近づいた。
胸を撃ち抜かれ、人工皮膚が破れて中から黒焦げの機械が煙を出している。
このアンドロイドはどうやら動けないようだった。俺は銃を構えたままジョージの拳銃を取り返した。
俺はそのアンドロイドの顔を見て驚いた。
なんと、ジョージの顔ではないか!
「さっきまで・・・・違う顔だったぞ・・・・」
今度はその顔にもっと不可解なことが起こった。その人工皮膚が粘土のように崩れ始めたのだ。
目玉の片方は動かなかったが、もう片方の目玉が俺を見る。
恐れながら銃を顔に向けた。
つづけて頬骨が出っ張ったり引っ込んだり、額や目の周りの骨格も同じように いびつに変形し続けた。
そして、その変形が激しくなったかと思うと
一瞬にして、
俺の顔に変わったのだ。
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