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「まどかー!!」
まどかの身体は小刻みに震えながら倒れこんだ。
倒れた後も体のあちこちが異常な動きをている。しかし、俺にとっては、このアンドロイドが まどか なのだ。
コンセントから、ケーブルを抜き、何とか上半身を起こして、体をゆすった。
「何やってんだ!起きろよ!」
片目から、煙を出し、もう片方の目は、瞑ったままだ。
「目を開けろよ……」
さらに体を揺すった。
すると、薄眼を開けた。
「まどか!」
ノイズ混じりの声で話し始めたまどかの上半身を膝の上乗せ、抱きしめながら、話を聞いた。
「ヒサヤの事・・・・
実は、別れ話でこじれていたの、あなにヒサヤの事を相談したかった。
ヒサヤは、ストーカー化して、私の行動を監視し始めたの・・・・
父さんの手前、誰にも相談できなくて…」
「そうだったのか。」
確かに俺に何か言いたそうだと感じていたが、あの時の尖った感情は、それを払いのけてしまっていた。
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