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見舞いに来てくれていたヤンが目の前にいた。
気がついた俺を見ると目頭を熱くして喜んでくれた。
普段はポンコツな後輩も、こんな時は、可愛いもんだ。
ヤンに助かった訳を聞くと、どうやらあの騒動の物音に気付いた隣人が通報したからだった。
現場では、俺はタールまみれの床に倒れていて、城島 安治郎も気を失ったままだったが、奴はその場で再逮捕したそうだ。
俺は、ヤンにあの時のまどか との出来事の一部始終を話した。
まどかの最後を話す時には、やっぱり涙が出た。
「アンドロイドの中にコピーされたまどかは……俺を守ろうとしてくれた。」
「そうだったんですか……如月先輩、既に襲われていたんだ……」
「メモリー上のまどかは、自分が死んだことは理解していたようだ。アンドロイドに取って代わられると、死んだ瞬間の記憶は残っているんだろうか……」
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