第1話

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<警察署の取調室。> やはり俺は、取り調べを受ける羽目になった。 「なぜ灯油をまいたんですか?」 「アンドロイドが溶けたと言ったろう!なんで俺に質問する!」 「状況から見て、先輩が犯人としか考えられないんすよ。」 「何でだっ!」 「ジョージさんは、この拳銃で撃たれたんですよ。」 最悪だ。俺があの時、アンドロイドの横から拾い上げた銃だ。 「それはアンドロイドが動いたから取り上げたと言ったろう!」 「アンドロイドって何ですか?ベッドの上には居なかったじゃないですか。 それにあのホテルは、レトロを売りにしていて、アンドロイドは使ってない そうですよ。 それに、今や どのAIにも、人間を傷つけるなんて事はプログラミングされてないんです。あり得ないんですよ。」 「なぁ、ヤン!俺は、今までどれだけ面どう見てやった?」 「わ・・・わかってますよ・・・だから正直に答えてくださいよ。法廷で少しでも有利になるようにしてあげますから。」 「違うんだ!」 ダメだ…全く通じない。 後輩のヤンに入れられた留置所の椅子に座り、うなだれて頭を抱えた。 外はもう夕暮れだった。
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