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私がボーッとしていたようで
翔ちゃんが私の顔を覗き込んで
「どうしたの? 帰るよ」
って笑ってる。(いつもの翔ちゃんだ)
でも…
「相崎先輩 待ってください!」
女の子がそういうと
翔ちゃんは急に冷めた目をして冷たい口調になって
「しつこいよ」
とその子すら見ず
強く言った。
「翔ちゃんダメだよ チャンと聞いてあげてヨ
凄く勇気が要るんだよ」
思わず口から出た言葉に翔ちゃんの目は丸くなり悲しげな顔になっていく…
女の子は苦しげな表情になり
私を睨み付けるように見ると
「相崎先輩に大切にされてるからって
同情なんてしないで!」
といって
私の身体が弾かれた…
突然の事に驚きバランスが崩れ倒れていく。
女の子は自分のしたことに驚き後悔してるように見えた。
完全に倒れた…
そう思ったとき途中で翔ちゃんが助けてくれた。
私を抱き抱えたまま振り返ると
「何してるんだ!」
物凄い形相で激しい口調で女の子を怒鳴った。
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