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「千尋……」
恭が腕に力を込めたのがわかった。
……I love you
耳元でささやいた美しい英語の発音は、恭の心の深いところに一瞬触れた様な気がした。
彼の人生の半分がこの言葉で埋め尽くされている。
その声が千尋の躰にジンと染み渡っていく。
恭の腕の中でゆっくりと目を開くと、テーブルに置かれた黄色い花束が目に入った。
美しく咲き誇る太陽のようなヒマワリ――――『あなたを見つめています』
「私も……恭を愛してるよ」
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