2人が本棚に入れています
本棚に追加
第終話 ≡隙間男との同居生活≡
ん~…はぁ…
今日もよくねれたわぁ~
んっ…か、体が動かない
こ、この感じ…
ワタシは目を開いて
目だけで辺りを見回す
「空ちゃん…」
…!
ワタシ
「あ、闇暁くんっ…!?」
彼があのときと同じように
ワタシに覆い被さって
その頭をワタシの胸にもたれていた!
闇暁 黒影
「空…ちゃん…押し…入れ…
寒い…から…オレ…を、暖め…て?」
昨日の言葉通り入ってきたのねっ
金縛りにかけられてるから動けない…
ワタシ
「闇暁くん…また
ワタシを金縛りに…?」
闇暁くんは頷く
闇暁 黒影
「かけた…よ?その…ほう…が…
くっつき…やす…い」
闇暁くん…
ワタシ
「闇暁くん…あのね…
何色が好き?」
闇暁くんは顔をあげて
目を見開いた…
闇暁 黒影
「…あ…かい…いろ…」
あ、体が軽くなった!
闇暁くんはスーッと離れていって
ワタシはベッドから起き上がり
朝の入浴を済ませて
焼いた食パンにバターを塗って
砂糖を振り撒いた奴と牛乳を飲んで
朝食を済ませた…
闇暁くんは赤色が好きなのね
なんか、街に連れ出してみたいなぁ…
フード付きのジャージを
プレゼントしようかな
今の彼の格好じゃ、街に連れ出せないし…
最初のコメントを投稿しよう!