第終話 ≡隙間男との同居生活≡

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ワタシ 「闇暁くん、貴方 昔は生きてたんだよね 街に行ったことある?」 ワタシは独り言のように呟いた 「行った…こと…あ…るけ…ど 10年…も…前の…こと… よく…覚え…て、ない…」 10年前…ワタシは 辺りを見回したけど 彼の姿はない ワタシ 「闇暁くん…どこ? 顔見て話したいんだけど…」 テーブルの下にぼわっと 赤い二つの光る瞳が浮かび ワタシはそこに近付いた! あ、消えちゃった… 近づくといつも いなくなっちゃうんだから もう…しょうがないわね! というか、仕事行かなくちゃ! ワタシは慌てて出掛ける準備をして 玄関に鍵をかけて仕事に向かった 今日もきっちり仕事を おわらせたワタシは 職場のスーパーの衣類売り場に向かう… たしか、最近入荷した ジャージがあったんだけど… あ!これこれ! 赤いジャージ… 10年も半裸生活してたから 違和感あるかもだけど… ワタシはレジに そのジャージを持っていく 同僚♀ 「あ、深志多さんお疲れ~ これ…最近入荷した奴ね! 男性用だけどいいの?」 ワタシは頷いた… だって、着るのはワタシじゃないから そしてレジでお会計をすませて お疲れ様~と同僚に告げて家路につく
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