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ワタシ
「アナタはそれで…?」
ベッドの下にいる
闇暁くんは頷いた
闇暁 黒影
「…うん、オレはそれで多分…
死んだんだ苦しかったのを覚えてるんだ
だけど…オレ、一人暮らしだったから
誰も助けてくれなかった…」
闇暁くん…
ワタシ
「あ、ワタシね…
深志多 空(ミシタソラ)っていうの
最近、ここに引っ越してきて…」
ワタシはもう少し近づこうと
ほふく前進してベッドの
隙間に近付いた…
闇暁 黒影
「…ん…」
あ!また消えちゃった…
ワタシは辺りを見回す
だけどワタシ一人暮らし
じゃなくなっちゃった
だって"もう一人いる"んだもの
もう遅いし…寝ようかな
ワタシはその場から立ち上がって
歯を磨きにいく
洗面所で歯を磨き終わって
口元をタオルで拭き
鏡を覗くと後ろの洗濯機と
壁の間から赤い瞳が覗いていた!
だけど、いつの間にか
赤い瞳は消えていて
ワタシは部屋の電気をすべて消して
寝室に入りベッドに潜り込む
闇暁くんか…生前はきっと
草食系で恥ずかしがりやさん
だったんだろうなぁ
いろんな隙間に隠れられちゃうから
探すの大変そうだし
どっから覗いてるのかわからないけど…
ふわわ…なんか眠くなってきた…
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