第一章 鬼狩りの少女

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 ーー  顔にヌルッとした感触を覚え、目を開けるとそこには蛙がいた。うん、蛙だ。蛙だってことは分かるんだが…………。  大きすぎんだろぉ!!  俺の身長と同じくらいの大きさですよ!   俺、身長167㎝だよ。167㎝ある蛙なんか今までお目にしたことがないつーの!  突然変異か何かか?  俺の危険察知レーダーがビンビン反応しまくってる。逃げなきゃ、ヤバい! 『ゲコォ』 「おいおい、嘘でしょ!?」  嫌な勘ってのは良く当たるな。  巨大蛙が大口開いて、俺を丸呑みにしようと襲い掛かってきた。  咄嗟に巨大蛙の顎を蹴り上げ、動きが一瞬止まった隙に俺は全力で逃げた。  ここが何処かも分からないまま、生い茂る森の中をひたすら走る。追ってきてはいないか後ろを振り返り確認すると、案の定追ってきてました……。 「ですよねー」 『ゲコォォォ!!』 「うわぁぁぁぁっ!!」  追ってきてはいないと言う淡い期待を裏切られ、俺は絶望した。某何とか先生じゃないけど、本当に絶望した! 「もう、はぁ……はぁ…無理、体力の限k……わっ!」  体力が限界に達しようとした直前、地面の窪みに足が突っ掛かり転がった。  見事に転がり目が回ったよ。  長いこと斜面を転がり、ようやく止まったと安堵するのも束の間。繁みから俺を追ってきた巨大蛙が飛び出してきた。
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